同時多発テロから今年で4周年になる9月11日、ハドソン川のピア40で犠牲者の冥福を祈る灯籠流しが行われました。
ニューヨーク本願寺が主催するこのイベントは2002年から毎年、お盆やこの時期に行われてきたものです。日本の伝統文化である灯籠流しですが、実はわたしはというと日本でも一度も体験したことがありません。この日は友人に誘われるままについて行ったのでした。
ピアに着くとテーブルの上に灯籠の形をした和紙が用意されており、参加者は絵の具やペンを使って自由にメッセージを書いています。ワールド・トレード・センターを描いたものやピースマーク、ハートマークなど、たくさんの灯籠ができあがっていましたが、そのほとんどが平和を祈るメッセージでした。
日没となった8時頃から灯籠を浮かべはじめ、(ピアとピアの間なので川の流れはほとんどなく、少し本流へと離れていったものは時々カヌーに乗ったボランティアの人たちがピアの中のほうへと誘導させていました)全部浮かべ終わったのは10時に近かったと思います。
ピアの向こうにはちょうど日没頃よりワールド・トレード・センターの跡地から光りのタワーが浮かびあがりました。もし崩壊していなければそこにあるはずの2本の塔。近くでみるとけっして美しいとはいいがたいビルではありましたが、マンハッタンの南端を締めくくるように建てられた2つのビルは、そこにあることでとても街のバランスがとれていたように思います。
それがなくなってからは、なんだかバランスを崩してしまったような、おもりを失ってなんとなく足が地面についてないような、そんな街になってしまったようが気がしてなりません。フリーダムタワーと名付けられた新しいタワーの建設計画が進められていますが、わたしとしては、まったく同じでないにしても以前のツインタワーを彷彿させるような2つのタワーを建ててほしいなと思います。それでNYが前のように戻るとは思いませんが、少しはそれ以前のことを思い出してくれるような気がします。
(HINA) |