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やったろうじゃん的バスケット事情 〜NY編〜
としゆき・こいずみ
毎月25日更新
2008/07/25 UPDATED
第52話 『一番嫌いなチームはボストンセルティックス?』

NBAのファイナルはボストン・セルティックスの優勝で幕を閉じた。22年ぶりの優勝である。

毎年そうだが、常に決勝戦にはビハインド・ストーリーがある。今年は特に多かったのではないか?そんな中、「やったろうじゃん的バスケット事情」では、現地ボストン・ファンからの情報をもとにビハインド・ストーリーを探ってみました。

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その1
「一番嫌いなチームはボストン・セルティックス!」
/ポール・ピアース

彼は、カンザス大学を卒業してから、ボストン・セルティックスに入団した。しかし、当時の彼は、ボストン・セルティックスがNBAチームの中で一番嫌いなチームであった。

なぜなら彼の故郷はロスアンゼルス。

ロスアンゼルスといえばレイカーズ。

つまり彼はレイカーズとともに育ったのである。
彼自身、自分は大のレイカーズファンであるとコメントしている。

ロスアンゼルス・レイカーズとボストン・セルティックスはライバルチームであった。

ラリー・バード率いるボストン・セルティックス
マジック・ジョンソン率いるロスアンゼルス・レイカーズ

犬猿の仲といわれたこの2チーム。

ポール・ピアースがボストン・セルティックスを嫌いなわけがうなずける。

有名な話は、彼がボストン・セルティックスからドラフト指名を受けたとき、最初は断ったという。NBAに入団できても、自分の嫌いなチームではPLAYしたくないという思いは、よほどレイカーズ・ファンであったのだろう。

しかし、結局のところ彼はボストンに入団した。

当初、ボストン市民もそのことを知っていたので、

「球団は、金の無駄使いだ」
「彼はいつ辞める」

といったポール・ピアース非難が、事欠かなかったそうである。

しかし、彼は耐えた。その結果。徐々にボストンファンも彼を認めてきた。

入団してから10年が経った今年、最初は嫌がっていたチームで優勝を手に入れたのである。

ポール・ピアースのニックネームである「The Truth(真実)」。

彼がこの10年間で、彼にとってなにが「Truth(真実)」なのかを証明したのである

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その2 
去年のボストン・セルティックスは最下位であった!
でも今年は優勝!

ボストン・セルティックスのオーナーがチームのミーティングで

「去年は申し訳ない。今年こそ、優勝できるようなにか得策をさがすから」

と約束した。2007年春のことであった。

このままではボストン市民の中に誤解が生まれてしまう。

「チームが勝てないのは監督としての力量がないからだ」
「ポール・ピアースなんて所詮3流選手だ」

なによりも、ボストン市民の期待になんとかして応えなければいけいない。

「ボストン・セルティックス」は誇れるチームだと、ボストン市民に思って欲しい。

なによりも、オーナー自身もボストン市民である。その言葉は自分に言い聞かせた言葉でもあった。

そんなとき、オーナーはビッグ・チャンスに出会う。

当時、同じような環境にいた選手がいたのだ。

ケビン・ガーネット

レイ・アレン

彼らは実力はあるのだが、NBAでの優勝の経験はない。

そこで、オーナーはこの2人をトレードでボストン・セルティックスに移籍させた。

ケビン・ガーネットの移籍の際には、彼一人に対して5人の選手が対象となったそれほどすごい選手なのである。

そしてこの3人はビッグ・スリー(Big 3)と呼ばれて、今回の優勝に多大な貢献をしたのである。


やはり監督も素晴らしい/ドク・リバーズ監督

彼に、スポットライトが当たっていないのが残念である。

もとNBA選手として活躍したドク・リバーズの次なる目標は監督業であった。

彼の監督のやり方には定評があったが、選手に恵まれなかったため成績を残すことは出来なかった。球団オーナーも、彼に「いい選手がとれなくて申し訳ない」というコメントを残している。

そのまま最下位を指揮するダメ監督と言われるままであったが、今年、ビッグ3(ポール・ピアス、ケビン・ガーネット、レイ・アレン)を手中に収めてから、みるみる実力を発揮していった。去年とは全くちがう成績である。

さて、ドク・リバーズという名前はニックネームである。ドクは「Doc」つまり、「Doctor」の意味である。ドクターの称号をもらうほど優れていた。。。。。わけでなく、合宿のときに来ていたTシャツが「Dr.J(ドクター・ジェイ)」であった。Dr.J(ドクター・ジェイ)とは、偉大なNBA選手のニックネームであったので、そこからDoc(ドク)と呼ばれるようになり、そのまま定着したのである。

彼が、ここまで出来たのは周囲のサポート、特に元警察官である父(故人)からの言葉が大きい。

「Don’t ever think of giving up.」(あきらめるということを考えさえするな!)
「Winning might be futile, but learning never is. 」
(勝つということは無益かもしれない、しかし学ぶということは決して無益なことではない)

そして、最後に
「You told me you didn’t want to just be a pro player, you wanted to be a champion. There is no time limit on that.」
(お前は、「プロになりたい」とは言っていなかったじゃないか、「優勝したいといっていたはず」だろう。優勝するには時間はこれからいくらでもあるさ。)

こういうアドバイスをしていた。彼もチームの優勝に貢献していたのである。


最後に必見ビデオを紹介します。
NBAの試合前に、メンバー紹介があるんですが、そのビデオがかっこいいんです。どのチームもかっこいいんだけど、ボストン・セルティックスのは、特に気に入っています。ケビン・ガーネットが叫ぶ(scream)シーンがあって、そこで観客も一緒に叫びます。

このビデオは必見です。
http://youtube.com/watch?v=CR4VGqZx6eU&feature=related

これは、実際に会場の中で撮られた映像です。みんな叫んでいます。
http://youtube.com/watch?v=G6-SCv_dbww&feature=related

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