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やったろうじゃん的バスケット事情 〜NY編〜
としゆき・こいずみ
毎月25日更新
2007/12/25 UPDATED
第46話 『TRY OUT再び』

「え〜?そんなにすぐにですか?」

私に今回のトライアウトを紹介してくれた人に確認をしたところ、1週間後であることが発覚した。

前回のトライアウトでは、寝坊で受けれなかったという最悪の結果だったので、次回のトライアウトには万全の状態で臨みたかった。

今回は1週間前という短い時間であったが、逃すことはできない。

「体調を限りなくBESTに近い状態に持っていかなければ。。。。」。それが最初に思ったことである。

短い時間をなんとか乗り切り当日になった。BESTではないがいい調子である。
あとは気持ちをのせるしかない

完全にアウェイである。まわりは黒人だらけ、白人もいやしない。もちろんアジア人は俺一人

なんか必要以上にジロジロ見られている。

私は緊張すると顔がにやけてしまうので、このときも相当ニヤニヤしていたのだろう。

■ラッキーなことにスタートに選ばれた■

トライアウトは5対5形式だった。

「この大会初めての人」チーム

「この大会2年目の人」チーム

である。

いわゆるルーキー対2年目の対決である。

我々は、ルーキーといえども、中には50歳を超えている人もいた。

「どんなルーキーなんだよ」と思いながらアップをしていた。いやいや人のことを気にするよりも自分に集中しなければ。。

しかし、目はどうも周りをチェックしてしまう。

みんな筋肉ムキムキである。さっきの50歳の人もムキムキである。
他にも、顔は40歳くらいだと思われるが、体のつくりは20代後半の出来具合。

みんなそこそこPLAYできるツワモノらしい雰囲気を漂わせる。

さすがトライアウトを開催するだけの大会である。

試合前のミーティングで、幸運にもスタートの5人の中に選ばれた。

ポジションは3番である。

ラッキー!俺のポジションである。運悪いときは自分のポジションも選べないということを聞いていたのでまさにラッキー。

しかも、スタートのメンバー。

試合前のミーティングで監督から

「I know you guys wanna show your style, but all what I need is teamwork. Which means you gotta see the other players and judge what you should do at the moment.

(アピールしたいのはわかっているが、今日はチームプレイができる人材がほしい。瞬時に仲間をみて、なにができるか判断してほしい。)

Also I need a defense player. Don’t stick to offense, show me your defense 」

(ディフェンスができる選手もほしい。オフェンスばかりでなく、ディフェンスもアピールしてほしい。)


と言われていた。


チームPLAYとなれば得意である。個人技は得意ではないのでこれもラッキー。

私がアピールしようと思っていたのは

1.ミドルシュートは80%決める
2.3Pシュートの70%
3.頭を使ったディフェンス
4.ペネトレイトからのアシスト


■ミーティングでは監督の指示を確認。みんな40歳を超えている人達ばかり■

うちのメンバーで翔やクリといったトライアウトを何度も受けているメンバーからトライアウトの実態は聞いていたが、やはり自分がやるのと見るのでは全然違う。

それを感じたのはコートに入ったときである。

スピードが全然違う

これが40歳の動き?といえるほど早く動いている。

しかも、早くて力強いのである

俺がついたマークマンはカットインをしてくるのが好きなようであった。なので通常よりも多めに間をとってディフェンスしていた。

が、その間をいとも簡単に縮めて、瞬間的に抜いてくる。

ディフェンスするというよりも、抜かれて、そのままついていくのがやっとである。そのついていくときも向こうのアタリが強いので弾き飛ばされないように、一歩一歩踏ん張らなければならない。それと同時に、後ろにサイドステップするのである。

かなりきつい・・・・。

踏ん張りながらの早いステップ。私の体は斜めになっていただろうと思われるくらい、全体重を相手にあずけていた。

 

オフェンスも監督からチーム・プレイが見たいということを言われていたこともあってボールがよくまわってくる。

私は3番なので速攻で走っている場面が多かった。

なので、パスがどんどんくる。

そしてシュートチャンスもきた。

右45度の地点。

速攻からのパスで、私の得意とするパターン。

この練習をGYM(体育館)で何度もやってきた。

待ってましたとばかりのパスである。

自身満々に打った。

が、、、、、、外れた

う〜ん。

ここで入れてアピールと思ったが、残念。

次である。

あいかわらず相手は早い。ついていくのがやっとである。

このままでは体力がもたない。自分の土俵でPLAYしなければいけない。相手に合わせていてはダメである

なので、ボールを持たせなければいいとおもい、ディナイ・ディフェンスにかえた。

そしてボールがわたったときは、ワンサイド・ディフェンスに切り替えてみた。
相手は右利きだったので、左ドリブルをつかせようという作戦。

これがよかったのか、相手はボールをもらいにくくなっていた。たとえもらっても高い位置(リングから離れている位置)なので、1対1を仕掛けてこなくなった。

ただ、チーム・ディフェンスはマンツーマンとヘルプ。私一人がディナイをしていてはヘルプもできやしない。

抜かれるよりはいいかっ、と勝手に自分で判断してディナイを続けた。

まぁ、ディフェンスはこれでOKである。

■自分の土俵でディフェンスするため相手との距離をあけた■

 

これと同時にオフェンスも立て直したいとおもった。

なんと、いいタイミングでまたボールが回ってきた。

ノーマーク。

得意の45度。

思い切って打った。

が、、、、、、、これまた外れた

そのあとももう一度チャンスがあったがミスしてしまった。

3本中0本

ディフェンスやボールのないところでの動きでも、「調子がいい悪いにかかわらずできること」を確実にできればよかったが、それもこれといって普通であった。

監督にアピールするようなPLAYはできなかった。

そして、交代。

なにもアピールできなくて交代した。

ベンチで、もう一度何ができるかを考えた。

なにか、ひとつでもチームの役に立てば、自分の動きが変わるのはわかっていた。

じゃぁ、できることは?

。。。。。

■なにもアピールできなくて交代したあとのベンチ■

「トシ!」

と呼ばれた。

監督は俺の名前を覚えていたようだ。
なんか、気に入ったPLAYがあって印象つけたのかな?

これは脈があるかな?

まぁ、そんなことはいい。

それよりも試合に集中である。

今度は俺のマースマンはそれほどうまくないし、スピードもない。

これはラッキーと思い、ヘルプにまわった。

と、とたんに体がスムーズに動く。

ディフェンスで少し余裕ができたのだ。

そこで、「もう今日はミドルシュートはあきらめよう」。

「これ以上打っても挽回できるわけではないし、それよりも効果的なことをやろう」

と思い、ボールのないところでスペーシングを作る動きをした。

エンドからのセットPLAYのときに、一瞬だけペイントがあいた。

スペーシングができたのである。

そこに入っていき、ボールをもらった。

そのままシュートを決めて初得点。

これでまた少し楽になったので、ディフェンスにも更なる余裕ができ、プレッシャーをかけた。

相手がそのプレッシャーにひっかかりボールをハンブルして、カットした。

そのまま速攻で味方の得点につなげることができた。

そして交代。

まぁまぁよくやったのではないかという反面、もっとよくできたのにという不満足感。

試合終了。

これでトライアウト終了。

ここからドラフト会議である。(いやぁ本格的である)

実はこの大会の監督たちが試合中、我々の試合をずっとみていたのである。

自分のチームにほしい選手を今回のトライアウトで指名するという仕組みだった。


選手たちは外でずっと名前が呼ばれるのを待っていた。

なんともいえない雰囲気。

黙って待っている選手。和気あいあいとしている選手もいる。

そんな中、10分、20分と待つ。

30分。

。。。。。。

■付いていくのがやっと。このあとディフェンスのスタイルを変えた。■

40分くらい待ったところで、監督が出てきて、一人の選手と話している。

どうやら選ばれたらしい。

続々と監督がでてきて、選手を選んでいる。

俺は一向に呼ばれない。

しかし、選ばれたのは3人ほど。

まだ17人くらいいる。


1時間。

そんななか、掃除の人が来て、体育館を掃除するから出て行ってほしいというお知らせがあり、残された人たちは「おいおい俺たちはどうなるんだよ?」と唖然ととしていると、「ドラフト会議はまだ終わっていないので、今回はとりあえず家に帰ってくれ。もし選ばれたら電話する。」

という連絡が入った。

もやもやした気持ちを抱えながらの帰路は足が重い。しかし、初のトライアウトを終えた気持ちは晴れ晴れだった。

さて、結果はどうなったかというと。。。。


次の日にこのトライアウトを紹介してくれた人が、リーグの会長と話して親切にも俺のことを聞いてくれた。

「今の時点では監督が選んでくれるかはわからない。それは監督が決めることである。

ただ、彼がバスケットを知っていることはPLAYでわかった。シュートが入らなかったことは関係ない。大事なのはシュートをいいタイミングで打てるかどうか。彼はいいタイミングでシュートを打っていた。バスケを知っていて、チームPLAYができる選手だ。

それと、もっと体重を減らして筋力をつけたらBESTだよ。」

お〜!この最後の一言が響くわ。


さて、それから1週間たった。

最終的な結果は、

「選ばれなかった」

である。

残念であるが、次につなげていく頑張りにもなった。
これで、新たなる目標ができた。

今は、それに向かって「やったろうじゃん」という感じです。

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