4月3日に、2007年のカレッジ・バスケの女子決勝が行われた。日本と比べてアメリカでは、カレッジ・バスケはかなり注目されている。そして、今回はニューヨークでも例年以上にニューヨーカーズが気にしている。
なぜかというと、今年の決勝戦は、隣の州である ニュージャージー州 から ラトガーズ大学 (Rutgers) が出るからである。
ラトガーズ大学は創立以来の決勝戦初出場である。注目されないわけがない。
地元をあげての応援も、やはりアメリカ、スケールがでかい。ニュージャージー州の高速道路に
「Go Rutgers 」(がんばれ!ラトガーズ大学)
という看板を29 箇所のインターチェンジに掲げた。 その距離なんと 238 キロ 。だいたい東京から静岡を越えたところまでいける距離である。
さらに、隣近所である我々ニューヨークも応援サポート。
なんとこちらは、ニューヨークの象徴である エンパイヤ・ステート・ビルを使っての応援 。
ラトガーズ大学のチームカラーである赤にエンパイヤをライトアップしての激励。
エンパイヤはニューヨークだけではなく、ニュージャージーからも見えるので効果抜群。
さて、結果はどうだったかというと、惜しくも46 対59 で負けてしまった。相手のテネシー大学は過去に優勝歴6 回のいわゆる強豪チーム。決勝戦でも王者バスケを展開して、堂々たる7
回目の優勝を獲得した。
さて、話はここで終わらない。
ちょっとした波乱を生んだのである。
毒舌の語り口で有名なラジオ DJ ドン=アイマス( Don=Imus ) という人が、決勝戦の次の日に、この試合のコメントをした。
ラトガーズバスケットボール部のメンバーを彼の番組である「アイマス・イン・ザ・モーニング」(Imus in the morning
)で、次のように語ったのである。
「I watched the basketball game last night……. 」
「That’s some rough girls from Rutgers, 」
「Man. They got tattoos…. 」
「Some hardcore ho’s…. 」
「That’s some nappy-headed ho’s there, I’m going to tell you
that 」
Nappy というのは、「縮れた」という意味、つまり「nappy-headed 」は、縮れた髪の毛をもつ頭、イコール「黒人」ということ。
さらに、ho は「売春婦」の蔑称。つまりラトガーズの女子バスケ部を「縮れっ毛の売春婦」と呼んだのである。
(昨日バスケットを見てさ。。。)
(たくましいオンナたちだったな)
(刺青入れてたりさ。。。)
(縮れっ毛の売春婦たちだろ)
実際の映像はここ
http://youtube.com/watch?v=RF9BjB7Bzr0
これを聞いて怒ったのが
「全米有色人種向上協会」
「全米黒人ジャーナリスト協会」
「全米ヒスパニック協会」
「全米バスケットボール指導者協会」
「全米大学競技協会」
などなど、次々と批判を受けている。
この番組のスポンサーだったGM (ゼネラルモーターズ)は、提供をやめることを発表。番組も2 週間の休止を決定。本人も今回は、反省して女子バスケットボール部の選手達と直接あって謝罪をした。
が、すでに時遅し。彼は 解雇させられた 。36年間この仕事を続けていたが、たった一言の言葉でクビになってしまった。
彼の番組には政治家も多くでていたので彼らとのコネもあって強気であったが、 人種差別と女性侮蔑発言 をしてしまっては、どうしようもなかったのである。
今は、この発言が元となって同じような歌詞を書いているラッパー達にも火の粉が降りかかっている状態である。
アメリカでのカレッジ・バスケの影響力は大きいものである。 |