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さて、試合に戻ろう。選手たちである。
彼女たちは、1日2時間、週6日練習している。意外と練習しているのである。練習内容は、時期によって異なるが、ほぼ毎日腕を磨いているわけだ。なるほど、チームPLAYができている。
彼女たちは平均身長、約180CM と、他のチームの平均より断然低い。なにせ、メンバー表をみると、 驚くことにセンターという肩書きの選手は一人しかいない 。みんなG(ガード)か、F(フォワード)である。なので、ゴール下のフォーメーションよりも、ミドルレンジのフォーメーションが多かった。
小さいチームに課題なのが、リバウンドと、オフェンスの戦術 。総監督アレックスはどういった作戦をひいているのか試合前から興味深かった。
さて、試合が始まった。
リバウンドに関しては、「ひたすらボックス・アウト」する。 速攻を捨てて 、リバウンドに集中するということ。 フォワード・ガードも関係なく、リバウンドに飛び込むこと 。これは、我々のチームにも言えることだ。速攻のことを考えて、先に走るという作戦よりは、相手のセカンドチャンスをつぶすために、リバウンドを確実に取らなければならない。試合後に話を聞いてみると、やはりアレックスもリバウンドにはてこずっているようである。練習でもリバウンドの練習は欠かさずやっているとのこと。
オフェンスは、ムービングをうまく使って、シュートチャンスを狙っている。
印象的だったのが、ハイポストに最初に立っている選手の次の動きが、 「ポップアウト」 といって、外(トップ・オブ・ザ・キーのポジション)に出てくることだ。通常ならば、ハイポストの次は、ローポストと考えるが、アレックスの作戦は、外に出て攻撃するというものだ。
かといって、中を使わないというわけでもない。ローポストには必ず、一人立たせている。彼女はボールサイド側のローポストに常に陣取っている。ボールが逆サイドにいくと、そのまま逆のローポストに移動するのだ。
そのような動きでパスをまわしていくと、コーナーと、ハイポストがあく。ハイポストへ外にいる選手がフラッシュ(飛び込む)をしてそのままジャンプシュート。絶対にもらってからドリブルをついたりして、ペイントを狭めたりしない。そのままジャンプシュートである。シュートが打てなければ、コーナーへパス・アウトして、そこからの3Pシュート。
全体的に思ったのが、 オフェンスのシュートタイミングがほとんど全部といっていいほど、完璧である 。「あぁ、そんなところでシュートするのかよ」、とか「なんで、そこでつめるの?」といった感想が一言もでなかった。各自が、個人の動きを把握しているというよりは、 各自がチーム全体の動きを把握している のである。だから、選手も、シュートを打ちやすいし、自然とリバウンドにも飛び込めるのである。
そして、ディフェンス。
驚いたのが、両チームとも、試合直後から、オールコートである。相手は、オールコートマンツーであったが、ブルックリン・カレッジは、 1−1−2−1−という変則型 。
1−1−2−1という型は、実際に見るのは初めて。これが、結構効果大。しかも、女子の動きにあっている。「男子だったら、一人で守れるところが、女子の場合は2人じゃなきゃ守れない」という、身体能力の差というものがバスケットのなかにあるが、それを、完全にカバーしているディフェンス・スタイルである。しかも、どんなオフェンスにも対応できていた。アレックスにトラップポイントをきいたが、なるほどである。でも、「この作戦のこととかはあまり書かないでね」といわれたので、詳しい動きは書けないが、よく機能していたことは事実。驚くことに、この「1−1−2−1」スタイル、2週間前に取り入れたばかりとのこと。これから、どのようにレベルアップするのかが楽しみである
この日は、69−65と、接戦の末、勝利をものにした。アレックスもサービス精神旺盛で、いろんなフォーメーション(オフェンス&ディフェンス)を見せてくれた。ありがたいありがたい。
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