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やったろうじゃん的バスケット事情 〜NY編〜
としゆき・こいずみ
毎月25日更新
2005/11/25 UPDATED
第13話 『Harlem Strong Dogs』

11月5日(土)いつものように、午前中にチーム練習をやり、そのあとバスケの試合を見に行った。ABA の試合である。NBA とは違ってマイナーリーグであるゆえに、それほど派手ではないが、かつての名選手たちが所属していたこともあり、名前を聞いたことがある人も多いだろう。

このABAのいいところは、観客が退屈しないで観戦できる試合なのだ。現在では当たり前の3PルールもこのABAが始めたもの。しかし、今となっては3Pだけではなく、「4Pルール」もあるから驚きである 。それと、名前もおもしろい「3Dルール」というのもある(これらに関しては別の機会に説明します)。言うなれば、「お客さんが楽しめるようにできている」ルールなのだ。

今年の冬にNYに来る予定のある人や、お金のない人にはお勧めのエンターテイメントである。なんせ、チケット代がたったの$8 (約940円)。今日びNYでは、映画のチケットが、$10(約1200円)なのだから、相当安い。「ちょっと、時間があるからどうしよう・・・」なんていうときにはいいかもしれない。

■ロースターは12人■

シーズン初日なので、結構興奮気味に見に行ったのだが、なんと空席が結構目立つ。うまっているのは60%くらいだろうか、足を伸ばしても十分余裕くらいスペースはあった。それと「ここがNY ?」と思えるほど日本人が多い。このチームには日本人選手(中川君)が契約しているし、オーナーも日本人ダンサーも日本人だ。チームスタッフも日本人日本人日本人日本人。これほどまでに、日本人で構成されているチームなのか!と、驚いた。しかし、残念なことに、中川君はいなかった。会場についてから知ったのだが、彼はまだ日本にいるのだ。まだNYに来ていないとのこと。

さて、ベンチを見て、先日のトライ・アウトから、何人くらい受かったのかとチェックしていると、私のわかる限りでは(時として、私にとってアメリカ人はみな同じように見える ので、正確な数字ではないが)3人 である。しかも、そのうちの一人は、知り合いであった。彼の名前は「Balford Mcleod」。私が練習している体育館によく来ている。ぶっきらぼうだが、いったん仲良くなれば、その体格からは想像できないほどの笑顔で話をする。彼には今度話を聞いてみようと思う。

■22番がBalford Mcleod選手■

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トライ・アウトから気になっていた監督だが、今日も、大声を出している。選手にも激を飛ばし、審判にもアピールしている。

しかし、試合が始まって10点差(ハーレムが負けている)になっても、動じない。試合の後半になって、20点差(ハーレムが負けている)になっても、まだ動じない。怒鳴ってはいるけど、特に目立った指示は出さない(目立った指示とは、オールコートプレスにするとか、オフェンスでフォーメーションを使うとかそういった、試合の流れを無理に変えようとする指示。それによって、試合の流れを自分たちの方へもっていくというテクニック)。私は、この監督が考えていることが分からなかった。でも、「やはり、こういった監督はわれわれ凡人には分からない、試合采配を取っているのだろうな・・」と、自己理解をしていたところ、私の前に座っていた、ハーレムのファン(熱狂的ファンA君)が怒鳴っていた。

何を言っているのか聞き取れなかったが、監督に対して不満のようなことだった。怒鳴っている言葉の節々に「……%$@*#()….coach!……&*$^%…..coach!… 」と、coach という言葉を入れていて、叫んでいたのだ。Coach というのは監督の意味である。それも、立ち上がって指をさしてである。また彼が、コートが「シ〜ン」となったときにいうから、余計響く。熱狂的ファンA君から監督までの距離は20M くらいかな?監督も、彼のことに気づいていた。そうすると、今度は他のファンも、監督に対してやじり始めた。やはり私だけではなく、みんな監督に対して不満があったらしい。

しだいに興奮してきた熱狂的ファンA君は、ターゲットを監督からある一人の選手に移した。ミスばっかりする選手をスローインのときに呼び止めて、不満をぶつけていた。

「yo, number 3!……….. yoyo, number 3 ! It’s you, BABE!! 」

「おい、3番(背番号)、、、、そこの3番、、、、、、お前だよ、お前!」

と、3番の選手がこっちを向くまで何度も呼び続けていた。A君は、3番を交代しない監督に文句を言っていたが、監督はもちろん耳をかさないので(当たり前だ)、今度は3番に対して直接文句を言うことにしたのだろう。とても、早口でなにを言ってるかわからなかったが、それが、文句であることは確かだった。最初は、熱狂的ファンA君を、「なんて失礼な奴だな」なんて思っていたけど、よく考えて見ると、ファンも勝ちたいと思っているのだ。自分の応援しているチームが負けるのは嫌なのである。

■熱狂的ファンA君の攻撃の的となっていた3番もダンクで挽回■

熱狂的ファンA君に対してすごく印象的なシーンがあった。

試合時間残り1分をきった。断然相手のムードだった。試合の流れは、ストロング・ドッグスにいきそうだけど、いききれない。相手が追随を許さないのである。いい雰囲気でシュートが決まり、ここで、ディフェンス一本。これを守りきればストロング・ドッグスに流れが来るといったときに、相手チームのセンターが、ストロング・ドッグスのディフェンスをまきちらすような 豪快なダンクシュートを叩き込んだ。これには、相手チームはもちろん、ホーム・コートである我々からも「オーッ!」という歓声とともに、みんなが興奮して思わず立ち上がった。

まるで、我々のチームが我々に駄目押しをしたようなPLAY である。熱狂的ファンA 君もそのPLAY に思わず立ち上がったが、それが相手のPLAY だと気づき、立ち上がったまま、すぐに自分の荷物をまとめても席を去った。

帰ったのである

彼は、自分のチームが負けるのを最後まで見たくなかったのである。そこまで気持ちを入れているのかと思うと、ファンもナカナカのものである。

結局、ストロング・ドッグスの初日は、96対108で負けた。

■これがホームコート■

チーム的にもまだ出来上がっていないのはもちろんであるが、なにか麩に落ちない試合であった。同じ、ミスをするし、ディフェンスも、普通のものであった。試合に、大きな流れがなかったのである。

今の私の中では、ファンに対して気持ちが傾いている。私は、阪神タイガースのファンではないが、阪神タイガースのファンのファンである。ヤンキースのファンではないが、ヤンキースファンのファンである。正直言ってストロング・ドッグスのファンではないが、ストロングドッグス・ファンのファンになりそうである。

熱狂的ファンA君は、今度の試合に来るのだろうか?

ストロング・ドッグスはPLAY−OFFにいけるのだろうか?

中川選手はどれだけやっていけるのだろうか?

様々な理由で、また試合を見に行きたいという思いはある。

 
■ゴール下のシュートも落としてしまう■
 
 
 
■攻めは左のローポストからばかり■

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我がチーム「Super Soul Sonics」のホームページが出来上がりました。

HP: http://supersoulsonics.web.infoseek.co.jp/index.html
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