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トライ・アウトから気になっていた監督だが、今日も、大声を出している。選手にも激を飛ばし、審判にもアピールしている。
しかし、試合が始まって10点差(ハーレムが負けている)になっても、動じない。試合の後半になって、20点差(ハーレムが負けている)になっても、まだ動じない。怒鳴ってはいるけど、特に目立った指示は出さない(目立った指示とは、オールコートプレスにするとか、オフェンスでフォーメーションを使うとかそういった、試合の流れを無理に変えようとする指示。それによって、試合の流れを自分たちの方へもっていくというテクニック)。私は、この監督が考えていることが分からなかった。でも、「やはり、こういった監督はわれわれ凡人には分からない、試合采配を取っているのだろうな・・」と、自己理解をしていたところ、私の前に座っていた、ハーレムのファン(熱狂的ファンA君)が怒鳴っていた。
何を言っているのか聞き取れなかったが、監督に対して不満のようなことだった。怒鳴っている言葉の節々に「……%$@*#()….coach!……&*$^%…..coach!…
」と、coach という言葉を入れていて、叫んでいたのだ。Coach というのは監督の意味である。それも、立ち上がって指をさしてである。また彼が、コートが「シ〜ン」となったときにいうから、余計響く。熱狂的ファンA君から監督までの距離は20M
くらいかな?監督も、彼のことに気づいていた。そうすると、今度は他のファンも、監督に対してやじり始めた。やはり私だけではなく、みんな監督に対して不満があったらしい。
しだいに興奮してきた熱狂的ファンA君は、ターゲットを監督からある一人の選手に移した。ミスばっかりする選手をスローインのときに呼び止めて、不満をぶつけていた。
「yo, number 3!……….. yoyo, number 3 ! It’s you, BABE!! 」
「おい、3番(背番号)、、、、そこの3番、、、、、、お前だよ、お前!」
と、3番の選手がこっちを向くまで何度も呼び続けていた。A君は、3番を交代しない監督に文句を言っていたが、監督はもちろん耳をかさないので(当たり前だ)、今度は3番に対して直接文句を言うことにしたのだろう。とても、早口でなにを言ってるかわからなかったが、それが、文句であることは確かだった。最初は、熱狂的ファンA君を、「なんて失礼な奴だな」なんて思っていたけど、よく考えて見ると、ファンも勝ちたいと思っているのだ。自分の応援しているチームが負けるのは嫌なのである。
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