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やったろうじゃん的バスケット事情 〜NY編〜
としゆき・こいずみ
毎月25日更新
2005/10/25 UPDATED
第11話 『リーグ戦最終試合 その2』

次号の続き

PLAY−OFF出場をかけてのリーグ戦最終試合。勝てばPLAY−OFF出場、負ければリーグ終了。相手は、最下位のチーム。だが、苦戦に苦戦。なんと前半終了時点では、3点差で負けていた。後半約9分間両者とも得点が入らず。試合の流れも、どっちつかずの状態。しかし、この均衡を破ったのは、我が Super Soul Sonics 。我々がシュートを決めた。 後半残り4分15秒。8点差を縮め、逆転できることができるのか?

41対33。あと8点。残り4分15秒。

やっとのことでいれた2点。ベンチからも大きなため息が聞こえそう。「ほっ」と胸をなでおろしたいところ。いや、安心できない、これから追い上げていかなければ!

■試合前の練習で確認■

オフェンスの次にやらなければならないこと。そう、ディフェンスがすぐにやってくる。ここで、1本しっかりディフェンスを決め、更なるオフェンスにつなげたいところ。

「ディフェンス!」という声もベンチから聞こえる。今日は一段と、ギャラリーがいる。我々選手をサポートしてくれるマネージャーをはじめ、選手の彼女、奥さん、そして友達。さらに、日本に一時帰国している選手たちからも声が聞こえそうである。

ここで、1本守れば流れはこっちのものだ。それからオフェンスの得意なPLAYで攻めて・・・・などと考えているうちに、相手にシュートを打たれた。今までに、全然シュートが入っていなかった選手に打たれた。今まではシュートが入っていなかったことは確かであるが、今打ったシュートは、明らかにタイミングがいい。いや、どうせ落すだろう。

よし、リバウンドから速攻だ・・・と思っていると、

スパッと入ってしまった。

肩すかし!肩すかし!ようやくこっちのムードになろうという時に引きとめられた。しかも、今までのシュート確率が悪い奴に!  43対33。残り3分37秒。

ここで、あわててしまった。10点差で残り3分。10点差がついている場合、残り3分と残り4分では、選手の受け止め方が違う。しかも、9分の静寂を経て、ようやく自分たちの流れになったと思うやいなや、相手に入れられた。

早く追いつかなければという思いと、流れをこっちに戻そうという思いが、ミスにつながってしまった。

ボールを早くフロントコートに運ぼうとすると、相手のディフェンスがそれを読んでいて、カットされた。

痛いミスである。 残り2分50秒。

■これからだ!■

すかさずディフェンスに戻る。タイト(ぴったりと)にディフェンスをする。それが、逆効果となり、ボールによりすぎてしまう。 ボールへの執念の逆効果である。一人のオフェンスに対して2人ついている。結果、ノーマークをなるスポットを見つけられて、得点を決められる。

残り2分15秒。45対35

焦る・・・・・・

時間はなくなる。確実にいきたいが、どうしても差を縮めたくて3Pシュートを狙う。

■リバウンドは地味だが、大切な仕事■

はいらない。相手にリバウンドをとられて速攻。速攻はとめたがファールをしてしまい、フリースローを与える。これも確実に決められる。完全に相手の流れになった。 残り1分13秒。47対35。

焦りが、自分たちのバスケを邪魔する。PLAY−OFFの文字が遠ざかっていく。でも、あきらめてはいけない。コートの中では選手みんなが一生懸命ボールを追っている。

残り時間が少ない。点差はちぢまらない。

残り10秒。

悔しくて、悔しくて、たまらない。でも、ボールを追うことしかできない。あきらめては自分が惨めに思えそうだ。例え無駄でも、ボールは追う。最後まで自分のバスケをしたい。

ピィーーーー!

無常にも試合終了の笛が鳴った。 結果は52対39。13点差で負けた。

これで、PLAY−OFF出場は消えた。それと同時に、リーグ終了である。メンバーはお互いに一言もしゃべらない。それぞれの想いが胸の内にある。一人になる選手。無理に明るくしようとする選手。

優勝どころか、PLAY−OFFにも参加できなかった。

残念である。

■試合終了後・悔しくてたまらない■

ボールを追う執念がなかったわけではない。確かに追っていた。精神的にあまかったのかもしれない。あの、9分間の静寂が終わったあとで、緊張の糸が切れてしまったのかもしれない。あそこで、もうひとふんばりしたかった。

我々の弱点は後半の中盤である。体力が持たないというよりは、精神的に弱い。これは、私の采配の問題でもある。こういうときはタイムアウトをとったり、選手を交代したりしてチームのムードを変えなければいけない。

それと、選手全員がもう少しWILD&HUNGRYにならなくてはいけない。今までは、ボールへの執念だったが、 今度は勝利への執念も必要だ。 「どんなことをしてでも勝ってやる!」という気持ちが必要だ。

この試合の反省を次に生かしたい。悔しい、あれだけ練習したのに、あれだけ作戦を考えたのに、あれだけチームディフェンスが出来るようになったのに・・・悔しい。

ただ、それだけである。

Super Soul Sonics のゴールはまだ遠い。

リーグ名: FAST BREAK LEAGUE
戦績:   4勝4敗
結果: 5位
■こうして、試合後はミーティングをしている■
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