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やったろうじゃん的バスケット事情 〜NY編〜
としゆき・こいずみ
毎月25日更新
2005/08/25 UPDATED
第7話 『初勝利』
自分は本当にバスケ馬鹿であって、試合の勝ち負けによってその1週間がいい感じですごせるか、憂鬱になるかが決まってしまうのである。これは、私だけではなく、チームメイトも同じ気持ちでいるようだ。1週間を通して、やる気がおきないのである。

しかし、試合に勝った週は、何事にも俄然やる気に満ちていて、生活にハリが出てくる。家の洗濯・掃除などは、スムーズに行える。ちょっと、細かいところまで掃除をするときは、きまって試合に勝った週である。

さて、今のところ2連敗である。家の掃除もされないまま、気持ちも憂鬱になっていく。鬱蒼とした気持ちを取り払うべく練習をした。課題は「ボールへの執着心」である。メンバーも気合を入れて練習をおこなっている。しかし、練習の中盤くらいで、集中力が切れてきた。ノーマーク・シュートを落したり、ターン・オーバーが目立ってきた。

ここなんですよね。

当たり前のことなんですけど、練習でやったことが試合に出る。今、集中力が切れて「なぁなぁ」になったら試合でできるはずがない。すかさず集合して話し合い。まずは、「今のこの状態が、集中力が欠けている状態」ということを認識させること。そして、選手に考えさせた。「どうしたらいいのか?」。みんな、ハァハァと息を切らしながら考えている。みんなから「ボールを追う」、「声を出す」、「丁寧にPLAYする」といった意見が出た。

そうなんです。みんなわかっているのです。あとは、それを実行するだけなんです。実行できていないことを、わからせることが大切なんです。

ほんの5分くらいの話し合いで、練習に戻る。もちろん、話し合いの前とは全然違う。完全な状態ではないけど、チームの「士気」が上がった。そのままいい感じで練習を終えた。

今度の試合も、こういったチームの「士気」が、「ボールへの執着心」にいかにつなげることができるかがが重要でポイントであろう。

 

■試合前。どのチームよりも早く来てアップを始める■

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3試合目。相手は現時点で、最下位のチーム。私たちも最下位なので、ビリ同士の対戦となる。しかし、この「Fast Break」というリーグは、どのチームもレベルがほぼ同じである。それゆえに、ビリ同士であろうが、トップとであろうがそんなに大差の試合がない。我々が、これまで僅差で負けているのも、ちょっとしたところのミスのせいであろう。

初勝利をモノにすることができるのであろうか?

不安と期待で試合が始まる。

試合は初めから競り合い。向こうが決めれば、こっちが決める。向こうがミスすれば、こっちもミスをする。共通していえることは、両チームともチームPLAYで攻めていない。みていると、1対1を各自でやっているようだ。前半は25対25の同点で終わる。

■タイムアウトの指示■

前半では、ディフェンスでナイスカットをして、速攻にもっていくが、ノーマークシュートを落したり、ボールを見ていない味方にパスをしたりと、イージー・ミスが目立った。

我々の課題である、「ボールへの執着心」を再確認して、後半にのぞむ。

後半は最初からシーソーゲーム。得点差が10点以内で試合が進む。体力的はもちろん、精神的にも疲れがたまる。そうすると、向こうのファールが増えてきた。そして、ついにボーナス・スロー。チーム・ファールがたまると、「1and1」というフリースローがもらえる。1本目が入れば、もう1本打てるというルールだ。これをもらえれば、最大2点入るが、最初の1本を落すと、0点である(当たり前だが)。2本とはいわないが、1本でも入れてほしい。今の段階では1点でも無駄にできない。

思いをこめて打つ・・・・

・・・・・・が、入らない。1本目が入らない。こういった状況が何度もあった。

波にのれそうで、のれないときである。

「士気」が上がりそうであがらないときである。

 

■ゴール下の争いは体力勝負■

ちなみに今回の試合のフリースロー%は47.1%である。フリースローがこの%である。いかにSuper Soul Sonicsはフリースローが入らないかがわかる。

そのまま、試合終了時間に近づいていく。残り1分30秒で、3点差で負けている。ハーフ・マンツーからオールコート・マンツーにディフェンスを変える。これが相手のミスを誘い、ボールをカットした。そのまま得点につながり1点差。残り、1分を切る。

ここで通常なら、「ディフェンス1本!」といいたいところだが、このリーグは「30秒ルール」がない。つまり、シュートせず、逃げてれば、そのまま相手の勝ちとなってしまう。まだ、1点差で負けている。そこで、すかさずファール・ゲーム。残り20秒で相手にファールをした。

相手も慎重に1本目を打つ・・・

・・・・・・落とした!!

リバウンドをしっかりとり、ボールをハーフコートまで持っていき、ここでタイムアウト。一気に、こっちのムードになってきた。残り18秒で、マイボール。1本決めたいところ。そして、タイムアウト時にフォーメーションの動きの指示を出す。うまくできればいいが・・・

■初勝利の後、選手の感想は様々■

 

試合再開。ボールが審判から渡される。その瞬間に選手が動く。一瞬ペイント内にノーマークができて、そこにボールがはいる。それがシュートにつながる。スパッとボールがゴールにのまれていく。

逆転だ!!残り10秒で逆転した。今度は形勢が有利になった。今度は、相手がファールゲームをしてくる。しかし、このまま逃げ切り、試合終了。やっとのことで初勝利!!

前回の2試合が僅差で負けていたので、この逆転勝利は大きい。シーソーゲームを勝つことができたのは、チームにとって大きい。ただ、それは試合終了間際でのこと。試合全体を見ると、パスが回っていなかったり、大事なフリースローが入らなかったり、ノーマークシュートを落したりと、反省点が多い。試合内容は、両手を挙げて喜べるといったものでは到底なかった。

しかし、この初勝利を機会に、このまま次の試合も勝っていきたい。

さぁ、次は、現在1位のチームとの対戦である。

 

■これが会場のコート■
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