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やったろうじゃん的バスケット事情 〜NY編〜
としゆき・こいずみ
毎月25日更新
2005/06/10 UPDATED
第2話 『3ON3大会 at SHEA Stadium』

 4月30日(日)、5月1日(日)と、2日連続で「3ON3大会」が行われた。全部で、今回は翔・富・私という3人で作った「plus 3」というチームで参加した。

 「3ON3」とは、いわゆる3対3の試合。もちろん、屋外でおこなう。しかし、残念なことに、この週末は雨の予報であり、特に土曜日に関しては、「T-Storm」の予報が出ていた。屋外で行う時に一番心配するのは 天気だ。

 主催者は、前日の段階で早々に、「延期」を発表。1週間ずれるのか?と思いきや、なんと、土曜日のスケジュールを日曜日に全部まとめてやってしまうという発表をした。2日間のスケジュールを、一日でまとめてやってしまおうということだ。これは、選手としてはたまったものではない。勝ち進めば全部で、一日で8試合することになる。まぁ、みんな状況は一緒なので、あとはやるしかないと、腹をくくった。

 日曜日当日。朝から小雨が降っている。肌寒い。とてもバスケをやる状況ではない。どちらかというと、家にいて、コーヒーでも飲みながら、ゆっくり映画でも見るような天気だ。「こんな天気の中で本当にやるのか?」と思い、会場に行くと、いるわいるわバスケ-バカが!!雨が降っているにもかかわらず、平気でバスケをやっている連中たちが!

 バスケットコートは全部で、27個くらい。Shea Stadiumの隣の駐車場に設置されていた。簡易トイレや、出店もあり、ちょっとしたお祭の雰囲気だ。しかし、それなりに、値段も高かった。「Arizona」の缶ジュースが$2もする。しかしスタジアム周辺には店もなく、背に腹を代えることも出来ず、泣く泣く買っていた。

 早速、本部にて状況を聞くと、1時間遅れのスタートで、ルールも変更があった。まぁ、私たち「plus 3」のメンバーも、この日のために少なくとも週2回は練習をしていたので、今更中止といわれたくない。やる気は、ほかのどのチームよりもあった。

 普段は、駐車場として使われているので、当然のことながら、穴はあるし、砂利はあるし、水溜りもある。普通にドリブルしていて、ボールが自分の手に戻ってこないときなど、しょっちゅうある。3ポイントシュートを打つときには、「スナップをきかせて・・」「リングを狙って・・」「タイミングよく・・・」なんて教科書どおりのことは必要でない。要は、風が味方してくれかどうかである

 それに、コートが滑るのだ。砂利のせいで非常に滑る。私たちのチームではないが、転んで手から血を出していたなんていう場面もあった。本当にストリートなのだ

■3オン3大会(右から、私、翔、富)■

 残念なことは天気だけではなかった。審判もいい加減であった。あきらかに公認の審判でない人が笛を吹いている。どうみても、「お前、高校生だろ?」的な奴が審判をしているのだ。笛を吹くって、結構度胸がいるんです。しかも、瞬間瞬間が勝負でしょ。その瞬間を逃したら、同じような状況がまた起こったときに「あっ、さっき吹かなかったから、今回も見逃そう」なんて、ことになる。まして、「さっきのファールはちょっと、ファールじゃないよな・・・、みんな、俺に文句言ってたしな・・よし、今度は奴らがファールしたら見逃してやろう」なんて、いらぬ事も考えてしまう。経験のない審判の悪いところは、こういう風な考えに陥ってしまうということなんです。なので、「一風、高校生的な審判」には、あまり期待できないんです。というのは、審判によって、試合がいいものになったり、乱闘試合になったりするんです

 これは、当たり前の話なのだが、「審判の見えないところでは何をやってもいいのだ」ということが、暗黙の了解である。たとえば、リバウンドをとるとときに、相手の足を踏んだり、T−シャツを掴んだりすることは、試合中には頻繁に起こることだ。特に、ストリートではそれがひどい。

 じゃぁ、どうすればいいのかというと、いかに、審判にアピールするかということである。3ON3はコート上には6人いる。それに対して審判が1人である。1人で、6人をみるというのは、所詮無理な話。こんな中で、どのようにしたら審判の目に留まるかが、鍵をにぎっているのである。

 答えは簡単。大袈裟にアピールすればいいのである。例えば、私がオフェンスのとき、ボールをもらおうとしていると、相手がT−シャツを掴んでいる。そのときに、審判にその掴んでいる手を、両手で指差せばいいのである。しかも、両手を高々上げて、「He’s holding my shirts!」というのである。そしたら、審判も気づく。今回の試合ではうなずいていた。俺の眼を見て、「わかった、わかった」とうなずいていた。しかし、笛を吹いてくれなかったので、今度は、お返しをした。相手が、ボールをもらうときに、T−シャツを掴んでやったのだ。そしたら、彼も「Get ○○○ away from me!!」という感じで叫ぶ。

 それでも、審判は笛を吹かないので、俺たちの1対1はちょっとエキサイトしてくる。彼が、ディフェンス(私)に背を向けて1対1を仕掛けてくるときに、ガンガン押してくるのだ。すごい力なので、私も負けじと押し返す。それでも、強引に押してくる。本来ならオフェンス・ファールなのだが、審判が笛を吹かないので、私も見えないところで、中指の第2間接を立ててこぶしを握り、 相手のわき腹を「ぐりぐり」してやった。相手は、痛かったらしく、それ以来強引に押してこなくなった。これが、ひどくなってくると、喧嘩になってしまうのだ。

 審判はこういった、見えにくいところまで気を使わなければ、試合を素晴らしいものにもすることができるし、危険なものにもしてしまうのである。全てが、審判の裁量にかかっているといっても過言ではない。

 まぁ、こんな感じで、見えないところでの戦いが激しい。家に帰ってシャワーを浴びてると、知らないところに痣が何個もできてるなんて事はよくあることである。

 試合の結果は、翔・富の活躍のおかげで、ディヴィジョン4位で終わった。何回も、ストリートの大会に参加しているが、その都度感じるのは、審判の責任というのは、非常に大きいものであるということである。下手な審判は「あいつ、下手なんだよね」とかいわれるけど、「あの審判のトラベリングのとり方は、ピカイチだよね!」なんて、ことは聞いたことがない。審判とは、マイナス評価であって、プラス評価ではないのが現実である。

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