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From: Maki Sano
Sent: 2007/10/24
To: Everyone  
Subject: 祝・ゴアさん&新刊本!

こんにちは! Maki from New Yorkです。

ニューヨークはすっかり秋。
すかーんと澄み切った青い空と
ひんやりと肌寒い空気が爽やかな毎日です。
といってもアメリカでは今年から
サマータイムが前後合わせて1ヵ月も延長されたため、
時計の針は11月まで夏時間なんですよね〜。

さて、9月からこっちずーっと続いていた
深夜残業と週末出勤の日々がやっと一段落しました。
ユニセフに関わり出してからというもの
「なんでフリーなのに残業とかしてるんやろ、私?」
というやや困った事態が続いているわけですが、
とりあえず、次の大きな募金キャンペーンまで
2〜3ヵ月は「凪ぎ」の期間になるので、その間に
今後の働き方をゆっくり考え直すか、と思ってます。

今日は最近あった嬉しいニュースを2つ。
一つめはもちろん、ゴアさんのノーベル平和賞受賞!
もう一つは、翻訳をお手伝いした本が発売されたよ!
というお知らせです。

一つめのニュース「ゴアさんのノーベル賞受賞」は、
TVや新聞でも大きく報道されたので、
みなさん、私なんぞにお知らせされる必要もない
でしょうが、念のため……

************以下、asahi.comより************
http://www.asahi.com/international/update/1012/TKY200710120261.html

ノーベル平和賞にゴア氏ら 環境問題への取り組み評価
2007年10月12日18時12分

ノルウェーのノーベル賞委員会は12日、07年のノーベル平和賞を、地球温暖化問題について映画などで世界的な啓発活動を行った前米副大統領のアル・ゴア氏(59)と、国連の「気候変動に関する政府間パネル(IPCC、事務局・ジュネーブ)」に授与すると発表した。授賞理由で、両者が「人為的に起こる地球温暖化の認知を高めた」と高く評価した。

温暖化問題への取り組みで同賞が贈られるのは初めて。環境分野では04年にケニアのワンガリ・マータイさんが受賞して以来となった。

地球規模で人類の生活環境に深刻な問題をもたらす地球温暖化について、ノーベル賞委員会は「特に、世界で最も弱者の国々にとって多大な重荷になっている」とし、国家間の紛争や内戦の要因にもなりうる可能性を示唆。両者への授与で「気候変動が制御不能となる前に、今すぐ行動が必要だ」という強烈なメッセージを送った。

クリントン政権の副大統領を務めたゴア氏は、00年の大統領選でブッシュ現大統領に接戦の末に敗北。その後、地球温暖化問題への取り組みを強めた。07年アカデミー賞の長編ドキュメンタリー映画賞を受賞した「不都合な真実」(06年)に出演し、地球の変化を映像やグラフで解説した。

ノーベル賞委員会は、ゴア氏を「長い間、世界をリードする環境保護論者。おそらく、世界で最も気候変動の理解を広めることに貢献した人物である」と評価した。

ゴア氏は授賞の発表を受け、「大変光栄だ。気候の危機は政治的な問題ではなく、全人類への道徳的、精神的な挑戦だ」との声明を出した。賞金1千万スウェーデンクローナ(約1億8千万円)はIPCCと分けるが、自らが理事長を務める温暖化問題の非営利団体に全額寄付すると表明した。

IPCCは温暖化問題の科学的研究で最も権威のある機関とされる。「自然科学的根拠」「影響」「緩和策」をテーマとした3作業部会で、130カ国・地域を超える4千人以上の科学者らが報告書を作成する。対策や国際交渉の根拠として大きな影響力を持つ。

授賞式はノルウェーの首都オスロで12月10日に開かれる。インドネシア・バリで開かれる国連気候変動枠組み条約締約国会議(COP13)の最中にあたり、式が注目されることで09年末の決着を目指す国際的な交渉に弾みがつく可能性がある。

ノーベル賞委員会は、ノルウェー議会が任命した学識経験者らで構成。今年の平和賞は、全世界から推薦された計181件の団体や人物の中から選ばれた。

************以上、asahi.comより************

いや〜めでたい。

この賞がゴアさんとIPCCの両者に贈られた点に拍手!です。
温暖化の危機をお茶の間に広めたゴアさんと
それを科学的検証でがっちりと裏付けたIPCC、
そのどっちが欠けてもだめなんですよね。

ゴアさんは、アメリカの副大統領をしていた時も、
その前も、その後も、ずーっと環境の研究や
現地視察などをコツコツとやってきた人ですが、
そんなことを知らない多くの人々にしてみれば、
いくらゴアさんが温暖化の危機を訴えても
「政治家に科学のことなど分かるまい」
「そもそも温暖化が人間のせいだってのも怪しい」
というふうにしか思えない。そこへIPCCが
「いーえ、温暖化はほぼ間違いなく人間のせいです!」
と決着を着けてくれたのです。これがなかったら、
多分ゴアさんのノーベル賞はなかったでしょうし、
反対にゴアさんの啓発活動がなかったら、IPCCも
ノーベル賞を受けるほど注目されなかったかもしれません。
IPCCとゴアさん、どちらの仕事も絶賛に値しますが、
ムーブメントを起こせたのは、やはり互いの相乗効果の賜物!
ではないかと思います。

私が今回の受賞をとても喜んでいるのは、
私がエコ&ピースな世界を求めているからだけでなく、
ゴアさんに個人的な思い入れがあるからでもあります。

今回の受賞理由の一つであるゴアさんの映画「不都合な真実」
(アカデミー賞最優秀長編ドキュメンタリー賞受賞)
は封切ってすぐに見に行きましたし、
ベストセラーになった同名の本を邦訳したのは、
私のメンター的存在である(と私が勝手に決めつけている)
環境ジャーナリストの枝廣淳子さんです。

「不都合な真実」はもともと、ゴアさんが全米各地をはじめ
世界を行脚しつつ1000回以上にわたって行なった講演を
映画や本のかたちにまとめたものですが、
そんな1000余回のうちの1回であるニューヨーク講演を、
私は2004年の初頭、幸運にも生で(しかも無料で!)
聴く機会に恵まれました。反戦団体Move onの主催でした。

ニューヨーク中が記録的な雪と寒さに見舞われたあの日、
たぶんゴアさんは雪のせいで会場入りが遅れたのでしょう。
私たちオーディエンスが席に座り始めた時、彼はまだ
リハーサルを終えていませんでした。でもあわてず騒がず、
「ごきげんよう皆さん、もうすぐリハーサルが終わりますから
ちょっと待っててくださいね」とにこやかに私たちに語りかけ、
本当に講演の最後の部分までリハーサルをきっちり終えてから、
改めて「はい皆さん、こんにちは!」と講演を開始。
これにはちょっと吹き出しそうになりましたが、
おそらくあの時点で100回は超えていたであろう講演でも
しっかり最後までリハーサルを行うその几帳面さや、
一回一回の講演、一期一会の出会いにかける熱い想い、
ほとんどアシスタントを使わず映像音響操作も一人でこなす
そのプロフェッショナルな姿に「おお、これぞ人の上に立つ人!」
と大いにシビレたものです(あ、いえ、もちろん講演の内容にも
シビレましたけど ^^;)。

そして今年の夏、ゴアさんに対する個人的な思い入れがまた一つ
増えました。それは、今日お伝えしたい2番目のお知らせと
深く関わっています。

今年の七夕の日(7月7日)、音楽を通して温暖化防止を訴える
「ライブアース」という地球規模のコンサートが開催されたことを
ご存知でしょうか? ゴアさんはそのイベントの立役者であり、
私は先述の枝廣淳子さんの呼びかけで、そのオフィシャル本の
翻訳をお手伝いさせていただくことができました。
コンサート会場での配布に間に合わせるため、
160ページもある本を約1週間で訳すというご無体なミッション
でしたが、40名近くの翻訳メンバーが数ページずつ担当し、
最後に枝廣さんと編集の方がきれいに仕上げて
立派な本にして下さいました。

そして、当初コンサート会場だけで入手可能だった
そのオフィシャル本が、いよいよ一般の書店でも
店頭売りされるようになったのです!

「地球温暖化 サバイバル ハンドブック
気候変動を防ぐための77の方法」

デヴィッド デ ロスチャイルド (著)
枝廣淳子+特別翻訳チーム (翻訳)
DENTSU ECO PROGRAM日本語版監修
LIVE EARTH JAPAN日本語版監修

単行本(ソフトカバー): 160ページ
出版社: ランダムハウス講談社 (2007/9/26)
ISBN-10: 4270002565
ISBN-13: 978-4270002568
発売日: 2007/9/26

************以下、amazon.co.jpより************
http://www.amazon.co.jp/gp/product/4270002565/ref=s9_
asin_title_1/249-4119087-9155507?pf_rd_m=AN1VRQENFRJN5
&pf_rd_s=center-1&pf_rd_r=06X1XYMFRSHPJ6NX4HJ4&pf_rd_t=
101&pf_rd_p=61605406&pf_rd_i=489986

内容紹介
世界20億人を熱狂させた地球環境イベント"ライブアース"
初のオフィシャル本!

アル・ゴア氏提唱の
地球温暖化防止プロジェクト"SOS"発
「あなたにもすぐにできる
温暖化防止のアイデア」が満載!

気候変動を生き延びる最善策は、そもそも気候変動を起こさせないこと。
電球を変えたり、ゴミをミミズに食べさせたり、自家発電に挑戦したり…
本書に書かれたペーシックスキルをみんなで実践すれば、大惨事を
未然に防ぐことは不可能ではない。そして、それでもなお温暖化が
止められなかった時には、ますます暑くなった地球で生き延びるための
「10の秘策」が役立つだろう。

下記をはじめ全77のスキルを掲載した、
温暖化時代の必携サバイバルツール!

・ダメな政治を変えるには
・エネルギーは自分で選ぶ
・正しいセーターの着方
・ゴミの正体をあばこう
・温暖化を信じない人々には
・水上ハウスへの移住
・自力で飲み水を得るには
・失われゆく氷河を救え

著者について
デヴィッド・デ・ロスチャイルド
著者のデヴィッド・デ・ロスチャイルドは、冒険家であり、
教育を通じて環境問題への意識改善と行動を呼びかける
独立系プロジェクトチーム「アドベンチャーエコロジー」の
創立者でもある。近年では、世界経済フォーラムの「若き
グローバルリーダー」に、また「ナショナルジオクラフィック」
誌の「注目の冒険家」に選出されている。

************以上、amazon.co.jpより************

私は、裏表紙の本の解説部分(上記)と本文数ページ分を
担当させていただきました。とてもワクワクする作業でした。

この本、文字がぎっしり詰まった本を見るとそれだけで頭が
クラクラするという我が家人でも楽しめたほど(失礼 ^^;)
イラストいっぱい、ユーモアいっぱいのCOOLな環境本です。
以前ネットで買った本に、軍隊用のサバイバルガイド
というのがありましたが、(砂漠で水を手に得る方法とか、
毒ヘビに噛まれた時の応急処置とかが図解してある本)
イラストのタッチはそれに似たノリで、でも描かれているのが
モヒカンのパンクだったり、タトゥの入ったヒップホップ
風のあんちゃんだったりして、お固い、説教臭い、難解、
ダサい、偽善者っぽい(え、言い過ぎ?)従来の環境本とは
一線を画しております。

日本のアマゾンのサイトでは表紙しか見られませんが、
アメリカのアマゾンの原書のサイトでは中ページの様子も
ちょっとだけ見られます。また、英語ですけど、著者
デヴィッド・デ・ロスチャイルドの短いトークビデオも
お楽しみいただけます。
http://www.amazon.com/Earth-Global-Warming-Survival-
Handbook/dp/159486781X/ref=pd_bbs_sr_1/103-0325296-
0875056?ie=UTF8&s=books&qid=1193208841&sr=1-1

「ライブアース」は7月7日に世界7大陸を結んでリレー開催された
地球温暖化防止を訴える24時間チャリティコンサートで、TVや
インターネットを通じ、全世界で20億人が視聴したと言われています。
開催都市は、ニューヨーク、ロンドン、シドニー、リオデジャネイロ、
ヨハネスブルク、東京、上海、ハンブルグ、そしてイスタンブール。
世界に名だたる大物ミュージシャン(マドンナ、ポリス、シャキーラ、
レッド・ホット・チリ・ペッパーズ、レニー・クラビッツなど)の出演で
注目を集めましたが、ほぼすべてのパフォーマンスが世界に向けて
ネット配信されたことで、日本のRIZEなどイキのいいミュージシャンが
世界中の人々の目に触れる素晴らしい機会にもなったと思います。

温暖化の問題は、大きく、広く、深刻で、
冗談など言ってるヒマもないほどに急を要しています。
けれど、「ライブアース」も「地球温暖化 サバイバル ハンドブック」も、
絶望することなく、金切り声をあげることもなく、
楽しく、人間らしく、アーティスティックに、クリエイティブに、
この緊急事態を乗り切ろう! というオーラを発しています。
これからどんどん暑くなる地球を生き抜いていかなくちゃならない
私たちにとって、この姿勢は何よりも大切なものなんじゃないか――
そんな気がしてなりません。

Peace.
Always,
Maki


不都合な真実(DVD) www.futsugou.jp/
不都合な真実(書籍) www.amazon.co.jp/不都合な真実-アル・ゴア
/dp/427000181X/ref=sr_1_1/249-4119087-
9155507?ie=UTF8&s=books&qid=1193212695&sr=1-1

IPCC(参考サイト:環境省サイト内) www.env.go.jp/earth/ipcc/4th_rep.html
Live Earth www.liveearth.org

   
   
*このコーナーに関するご意見・ご感想、まきさんへのお便りは こちらからお送りください。

Maki Sano プロフィール:
自然と平和を愛するコピーライター。エスペランティスト。ニューヨーク在住。
「メッセージ from NY」のコーナーでは、Makiさんが配信しているメールニュース『NY Estuary』を転載しています。メールニュースを直接受信したい方は、こちら↓まで。
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