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Saluton el Florenco!
(フィレンツェからこんにちは!)
突然ですが、今イタリア・フィレンツェに来ています。
第91回世界エスペラント大会に参加するためです。
1週間半にわたり、数十カ国から集まった2,000人以上の人々と
誰のものでもないひとつの言語で、通訳不要の国際交流を楽しみます。
大会の様子はまたの機会にお知らせするとして……
今日は嬉しいニュースです!
前回のメールで宣言した、我が家のグリーンエネルギー化が実現したのです!
この8月から、我が家で使う電気はすべて、風力と水力
(生態系にダメージを与えるダム式の大型水力発電ではなく、
川の流れを利用する小型水力発電)のみでまかなわれることになります。
ガスは今まで通り、比較的環境への負担が少ないとされている天然ガスを使います。
フィレンツェも毎日暑いですが、今夏のニューヨークはなんだか
日本の梅雨を思わせるような蒸し暑さで、省エネ派の私でさえ、
ついつい扇風機やエアコンのスイッチに手が伸びていました。
でも、それらのスイッチを入れるたびに、どこか後ろめたーい気分になるんですよね。
なぜって、「京都議定書を無視するアメリカはけしからん!」などとフンガイしながら、
その一方で、当の自分が毎日石炭や石油を燃やして温暖化をさらに速めたり、
孫子の世代に負の遺産を残すと分かっていながらせっせと原子力を利用しているのですから。
石油は環境によくないだけでなく、これまでに幾度となく戦争の火種となってきました。
原子力発電もまた、副産物からつくられる核爆弾や劣化ウラン弾の脅威と
常にペアになっています。さらに、誰かさんが「以前より安全になった」と豪語する
昨今のアメリカでは、原子力発電所はテロの格好の標的として新たな脅威となっています。
エコ&ピースを愛する私としては、このようなエネルギーは容認したくないし、
利用したくない、頼りたくない。でも現実に目を向ければ、
現代生活はもはや電気なしには成り立ちません。
そしてニューヨーク市では、ユーザーである私たちが何もアクションを起こさない限り、
ニューヨーク市に電気やガスを提供しているコン・エディソン社の選んだエネルギー源を
黙って利用するしかない、そういう仕組みになっています。
ちなみに、ほとんどのニューヨーカーが「黙って利用している」コン・エディソン社の
一般住宅向け電気エネルギーは、だいたいこういう資源から、こういう配分で来ています
(居住区により微妙に異なるようです。以下は私の居住区のデータ):
天然ガス 39%
原子力 33%
石炭 14%
石油 8%
水力(大型水力発電) 5%
バイオマス/ゴミ 1%
風力 ― (1%未満)
太陽 ― (1%未満)
合計 100%
私はこれ↑を、以下のようにグリーン化しました:
水力(小型水力発電)75%
風力 25%
合計 100%
この組み合わせ・この配分がベスト! と思っているわけでは全然ありません。
現在利用可能な選択肢から、お財布と相談しながら選んだらこれしかなかった、
というのが正直なところです。
ベストにはほど遠いとはいえ、これからは(少なくとも自宅では)、
温暖化がらみ・戦争がらみのエネルギー源とはきっぱり縁を切って、
空を渡る風、流れる川の恵みを感じながら生活できる……
そう思うだけで気持ちがすーっと軽くなりました。
背中にしょってた要らない荷物をひとつ捨てられたような爽快感。
これだけでもグリーン化した甲斐があったというものです!
もたもたしてないで、もっと早くやっときゃよかった〜 ^^;)
では、興味を持たれた方のために、やり方をご説明しましょう。
面倒くさそうだとか、難しそうだとか、私も思ってたのですが、
いざやってみるとあっけないほど簡単でした。
先述のように、幸か不幸か選択肢が極めて少なかったからです。
ちなみに、私が取った方法ではないですが、
近々グリーン化したい方にとって一番簡単な方法は、
8/13(日)イーストリバー沿いで開かれるCitySolという
エコ・フェスティバルに行くことでしょう。
http://www.solar1.org/education/citysol/
ここに出展しているコン・エディソンのブースで自宅の電気の風力化を申し込むと、
25ドルのリベート(料金払い戻し特典)に加え、なんと会場にブース出展している
「ブルックリン・ブリュワリー」のビールが1日飲み放題!!!
(…ってどこかのサイトに書いてありましたが、コン・エディソンの人に聞いたら
5杯までだそうです。ま、普通の人にとっては飲み放題と同じですよね)
になるんだそうです。私はせいぜい2杯くらいしか飲めないのですが、
「グリーン化してビールを飲もう!」というファンキーなアプローチが気に入って、
かなり真剣に申し込みを考えました。が、結局手を出さないことにしました。
というのは、このプロジェクト、風力100%のグリーン化のみが対象なんですよね
。私は、どうせグリーン化するなら、風力はもちろん、ソーラー、バイオマス、
地熱、波力などいろんな再生可能エネルギーに投資したいなと思っていたので、
ビールを飲みたいのをガマンして、このプロジェクトには乗らず、
複数の再生可能エネルギー源を組み合わせたプランを探すことにしたのでした。
余談ですが、この「ブルックリン・ブリュワリー」という地ビールメーカーは、
自然派スーパーマーケットの「ホールフーズ」と並んで、
自社施設を風力100%で運営していることで知られています。
確か「ホールフーズ」も「自宅を風力化したお客さんに当店のクーポンをプレゼント!」
というキャンペーンをやっていましたね。
以前「ブルックリン・ブリュワリー」のビール工場見学に行った際、
案内係のお兄さんに「風力化して、電気代は高くなったの? 安くなったの?」と聞いたら、
「高くなった」と苦笑いで返されました。
たぶん「ホールフーズ」も似たような状況なんだろうと思いますが、
たとえ電気代が高くなっても、私のように「あの会社はよくがんばってるから、
ひとつ買ってやるか!」と商品に手を伸ばす消費者も少なくないのではないでしょうか。
実際、両社ともニューヨーカーの間でとても人気があります。
さて、やり方でしたね。
まずこのサイトにアクセスしてください。
ニューヨーク州の公益事業委員会のサイトです:
http://www.energyguide.com/finder/NYFinder.asp?referrerid=209&sid=481
ジップコード(郵便番号)欄に入力すると(たとえば私なら「10003」)、
自分の居住区で利用可能なエネルギー会社のリストが表示されます。
リストの一番上にあるのが、現在利用している会社とそのレート。
私はキロワット時あたり14セント強を支払っているらしいです。
「Eco Info」という項目に並んでいるチェック印をクリックすると、
各社・各プランがどんなエネルギー資源をどのような割合で配合しているかが
表で示されます。
こうして見て行った結果、残念ながら私の地域でグリーンエネルギーのプランを
提供できる会社は、コン・エディソン社を含め4つしかないことが分かりました。
しかも、3社が提供するどのプランを見ても、キロワット時あたりのレートが
現在支払っているもの(14セント強)より高くなってしまいます。
そう、グリーンパワーは現状ではまだまだ割高なのです。
ざっと見たところ、「いろんな再生可能エネルギーに投資したい」という
私の希望に一番近いのは、「スターリング・プラネット」という会社の
「NYクリーンチョイス」というプランのようです:
水力(大型水力発電) 40%
バイオマス/ゴミ 30%
風力 40% (1%未満)
合計 100%
でも、いかんせん料金が、全リスト中最も高い… (T_T)
現在私が払っている14セント強のレートが18セント弱に上がるうえ、
毎月5ドルを上乗せしなければなりません。
日頃から、「たとえ他の商品よりほんの少しくらい高くても、
消費者に与えられた投票権だと思ってエコなものを選ぼう」と考えている私も、
「うううう…」とうなってしまう料金差です。
結局あれこれ考えた末、コン・エディソン社が通常のプランに満足できないエコ派の
お客を対象に代替プランとして打ち出している「グリーンパワー」というプランに
決めました。14セント強のレートが17セントに上がりますが、
100%グリーンエネルギーの認定を受けているため、税金(デリバリータックス)が
かからなくなります。また、初年度は25ドルのリベートが付くらしいので、
大まかに計算して、これまでより月々3ドル弱アップといったところでしょうか。
先述した「スイッチを入れるときの後ろめたさ」を考えると、
この程度の料金差で気分がましになるのなら、まあ許せる範囲です。
それに、今後グリーン化をする人がどんどん増えてくれば、需要と供給の関係で
グリーンエネルギーの料金も従来のエネルギー並みに下がってくるとのこと。
「それっていつ頃の話? 2年後? 3年後?」とコン・エディソン社のスタッフに
詰め寄ると(いやなお客ですねえ ^^;)、「いつとは言えないけれど、
2年や3年もしないうちにそうなる可能性もある」と逃げられました。
みんながどんどんグリーン化して少しずつでも料金が下がっていくことを願いますが、
同時に、「グリーン化したいことはしたいが、今より余計に払うなんてまっぴらごめん」
(けっこうエコ派の友人・談)という人々が早くグリーン化できるよう、
市・州・連邦政府といった行政の介入(たとえばスウェーデンがやっているように、
石油などの非再生エネルギーに重〜い税をかけるとか。
うわ〜、アメリカでは無理だろうな〜 _ _;)がもっとないとなーと思います。
公益事業委員会のサイトで「これ」というプランが見つかったら、
あとは選んだ会社のサイトに行って申し込みを済ませておしまい。
私の場合はコン・エディソン社なので、
https://www.conedsolutions.com/residential/greenpowermain.htm
で申し込みました。もちろん、電話や郵送で申し込んでもOKです。
次のメーター読み取り日の翌日から、新プランに切り替わるとのことでした。
…ということで、本日は我が家のグリーン化について、
フィレンツェからの便りを送らせていただきました。
フィレンツェの街では今、ゴルフカートのような小さくて可愛い電気自動車が
多く目につきます。街中をびゅんびゅんかっとばしているヴェスパ風のオートバイも、
駐車エリアの片隅に置かれた充電スタンドにつないで充電できるタイプが多いようです。
ルネッサンスから続く石畳みとレンガ造りの美しい町並みが煤塵にまみれてしまわないよう、
ちゃんと考えている誰かがいるんですね。
ではまた、近いうちに…
明日は日帰りでシエナとサン・ジミニャーノに行ってきます!
Peace.
Always,
Maki |