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フカフカまんじゅうキック
『寒くても、四月』
2007/04/20 UP

 「その気持ちの良きこと 屋根に干してる布団にて昼寝するが如く」、「その掴みの確かなること 業務用輪ゴムの如し」。赤ちゃんの手のひらのことですが、髪の毛などつかまれると、関心するほど痛い。

 私が大河ドラマが好きなので、「風林火山」を子供と一緒にテーマ曲を口ずさみながら見ているのですが、明けても暮れてもヒーローばっかりの息子は毎回「どっちが悪いのか」聞いてくる。ヒーローものと違って、戦ってるけど、いいのも悪いのもない。殿様になりたい人たちが何人もいて、その人それぞれに付いて戦ってるたくさんの人たちがいて、なーんて言ったってわからない。5分後にはまた聞いてくる。「で、どっちが悪い?」手元では下の子のおむつを換えていて、新しいののテープ部を止めようとしているのですが、ものすごい足さばきで、私の手を叩き落とすので、いつまでたってもおむつがつけられないんです。続けて攻撃をしかけても、隙がなく、カンフー映画やってるみたいで、笑っちゃいます。

 さて、この頃よく考えてるのが、子供の困った癖や行動などは、いつまでも続かないということです。早ければ1、2週間で消えてしまうこともある。これがわからなくて、子供の「できないこと」や、「やっちゃうこと」に、いちいち頭を悩ませていたものです。今も私の学習しない、そういう悩み癖は抜けませんが、いくらか長い目で見ようという気持ちはつくようになりました。

 最近での目下の課題は、兄の偏食をどうするかでした。魚が好きで、鰹節をポテトチップスのように食べる、と言えば聞こえがいいかもしれませんが、焼き魚とお刺身以外は食べないわけです、煮魚はだめ。あとは焼き海苔です。海苔なくしてはごはんがお茶碗から消えることはない。野菜は、野菜というだけで口からシャットアウト、門前払いで味見もしない。あと食べるのはマカロニチーズ。それもチーズがイエローチェダーでないと、床に倒れてテーブルになんか付かなかったわけです。まさかそんなのに合わせていられるわけがありません。肉野菜炒めも出せば、混ぜご飯も出したし、鍋も肉じゃがも餃子にも手を付けない。歳を追う毎に食べれる食材が狭くなっていくので、私は危機感を毎日募らせていました。食べろ食べろと押し付けてもだめ。せっかくお母さんが作ったのに、なんて言って責めてもだめ。あなただけ大きくなれないよなんて、脅したってだめ。「好き嫌いをなくしちゃう本」のメニューにも手は付かない。その本曰く、「お母さんの作る楽しい雰囲気が大切です」って、今ひとつ、意味が飲み込めなくて、とりあえず、これをかけるとかけないで売り上げを左右するという、「さかなサカナさかなー、さかなーをー食べーるとー」などの曲をかけたところ、席にじっとしてないのは直らないものの、食べてる間、機嫌がいいので、調子に乗って量を多めに摂っていたようです。それでも、野菜や肉になると、蟻が口にくわえて運ぶのと同じ大きさほどをかじって、精一杯のトライだと言うわけです。食わず嫌い。これは長いこと、そんな調理する者のやる気を削ぐ食事時が続いていたのですが、ここに来て変化が見られました。小皿に一口分ずつ、食べてほしいものを、だめもとで置いて、これだけ食べれるかなと言ってみました。「まずいからいらない」と言うので、「知らない子に合ったとき、その子がるいじと話もしたことないのにるいじのことを悪い子だって言ったら嫌でせう、おからだって、食べてあげないでまずいって言ったらかわいそうだよねえ。」そう言ったところ、しっかり一口分ぱくっと口に入れて、「まずい!」と言って、水を飲みに走っていきました。一口分口に入れたことに、私はすっかり驚きまし た。とにかくほめて褒めて、えらいえらいともり立てて、「明日起きたらゲキレンジャーみたいに強くなってるんじゃないか」とも言いました。そうすると、椅子から飛び降りて、またヒーローポーズダンスみたいなのが始まっちゃうんですけど、それでもそれからは、毎回たった一口ながらも新しい食材にも門戸を開くようになり、ごくわずかな一歩ですが、実にうれしい雪融けでございました。

 うれしいなと思っていたら、妹のほうが、夜眠りが浅くなるたびに目をさまし、2時間おきに起きるのでした。授乳しないように格闘するエネルギーもないのであげてしまうと、また1時間で起きてしまったりして。順調だった離乳食も量が随分減ってしまい、なんだか悪循環ぽいです。なんとか生活のリズムをととのえてあげて、様子をみたいところです。

 もうすぐ日曜日。次の風林火山がもう見られるなんて、まったくもって、時間というのは待った無しですね。たーったたーたかたったかたーったー



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