いやそのハダガツバッチャッテ、鼻が詰まっちゃって、あの陣痛よりもそれを恨んだ今度のお産。「はい、鼻から吸ってー口から静かに吐くー」って、アノー、バタヒ、あのー、私、隙間なく鼻腔ふさがってます。お産中は氷のくだいたの以外は水分を取れないので、こうして口を開けっ放しでいると、どうしても口や喉が渇いて苦しいのであります。お父さんは「やっぱり2度目は早いね」などと言ってましたが、前回の半分の時間とは言え、必至の15時間だったのです。
病室に移ると、早番、遅番の看護婦さんと、他の身の回りの世話をしてくれる人というのが入れ替わり立ち代りやってきては、それぞれ全く違うペースで接してくれます。今回気になったのは、非常に優しい雰囲気の白人のナースと、まるで女主人のようにふんふんと接してくるが、短めの、なまずのような髭を口の脇に生やしているフィリピン系のナースと、自宅に戻ってからどう赤ちゃんの世話をしたらよいかの説明を、ものすごいダミ声で口上でもやってるように喋ってくれる、中国系のおばちゃんナースでした。「・・・さあさあお次はへその緒だ、もそっと近くへ寄ってごらん、これ、このへんとこのへんを、アルコールのしみたコットンでささっとはい!できあがり。」この人はその後来た際に、せっかく眠った赤ん坊の入ったベッドにぶつかったり引っ張ったり押したり、持ってた厚いファイルをそのベッドの中にドサッと入れて喋り出し、赤ん坊が泣き出したら「ハハ」と笑って静かに消えてった。こら!
生まれたのは小さな女の子でしたが、おっぱいをよーく飲み、3日目には「あれ?顔の輪郭ふっくらしてきたんじゃ・・?」3週間経とうという今はむっちむちです。見た目、息子の生まれたばかりの時とよーく似ていて、1、2時間おきにおっぱいをあげたりしていると、つい名前を間違えて呼んでいます。
道端で、あいさつ代わりに「二度目なら、出産も子育てもベテランですね」といったことを言われるが、実際、赤ちゃんの抱き上げ方も忘れていて、覚えているのはいかにしんどい日々が出産後に続いたかという印象くらいです。3.4日目あたりには、おっぱいが欲しいのかおむつを換えてほしいのか、私がわからずに違うことをすると、袖から出ないようになっている手を振り回してポカポカ私を叩きにかかるのでした。今では私も読み慣れてきたのか、あまり叩かれていません。新たに知ったこともありんす。布でくるくると赤ちゃんの体を包むとよく眠る。首から下全部包むときと、手を出して包むときとありますが、どちらにしても、これから植える苗木を想起させられます。
ひとつ、思い出せてよかったのは、赤ちゃんの持つ魅力でした。以前にも書いたような気がしますが、赤ちゃんの真似を徹底的にするお笑いの芸を見てみたいと、また思いました。発する音全てが人間ぽくない、人間ぽくなる前のこの時期の赤ちゃんの面白さがまた実感できてうれしいです。 |