子どもの頃から、お医者さんに行くと、最後の喉に棒を突っ込まれるところで、「うえっ」とやるタチで、こちらではそれを「ギャグ」と言うそうです。
こちらの人々がバンバン飲み込んでいるビタミン剤の、巨大なこと。薦められても決して手にしなかった私ですが、「子どもができたらプリネータル・バイタミン。」この、一般のビタミン剤と比べて内容の濃ーい、妊婦用ビタミン剤は飲まねば体がもちません。
ところが、前回はなんとか飲めてたはずのこの大きさ、喉が素通りさせてくれないのでした。なんだか、ガラの悪い人達の間を通りぬけようとして、胸ぐらをぐわっと捕まれて、痛いパンチを数発もらってからもとの場所に放り出されたビタミン剤。喉の筋肉なんて自覚したことはありませんでしたが、まさにその筋肉が、喉の入り口でピルを掴んで離さないのです。そうして飲めないでいるうちに、風邪をひきました。
今度のつわりは、吐く一歩手前の感覚が一日中胃から食道の辺にもんもんと、朝から眠るまで続くのですが、これに喉痛、続いて鼻詰まりで眠れなくなる日々が続いたのでした。聞けば、鼻詰まりは妊婦に共通して起こることなんだそうで、「気持ち悪いんだから、鼻くらい通して寝かせてくれりゃいいのに」と、恨み言をぶつぶつ誰にともなく言いながら、口に手ぬぐい当てて、枕の調整しながら、わずかの通気孔をたよりに眠るのでした。
今はカプセル入りのを見つけて飲みやすくなりました。なりました、と思っていたら、先日それを喉に詰まらせ、お父さんを狼狽させました。「こうやって飲むんだよー」3つのピルを一度に入れて、ざーっと流し込んでいるその様は、同じ生き物とは思えませんでしたが、とにかくはげましになり、その後は精神統一してから毎日摂っています。風邪もおさまり、だいぶ楽になりました。
なんといっても薬が飲めません、妊婦は。授乳しているお母さんも、薬や自分の口にするものには気を付けているはずです。妊娠してから授乳をやめるまで、なんだ、長い間薬飲んでなかったんだなあ。
最初の3ヶ月はそんなだったので、お父さんは私と息子の世話を仕事の合間にやってくたくたになって、ここ数日の外気の変化がひびいたのか、さっき仕事を早引けしたかと思ったら、熱を出して倒れてしまいました。
おなかもそれらしく丸くなり、まだ気持ち悪いものの、安定してきたようです。次の3ヶ月は安定期と言われます。34歳を超えると検査することが多いので、忙しい安定期かもしれませんが、二人めを出産したお母さんには「今のうちに何でもやっといたら」と言われます。どこかで聞いたせりふですが、そうなんですね。今度は、もうちょっと嵐の前に覚悟をしておけそう。
さて、お父さんの様子見てこよう。 |