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ニューヨーク=マンハッタンというイメージだけを抱えて ニューヨークへやってきた1人として、
ひょんな事から住 み着く事になったアストリアの雰囲気に、
住めば住む程ト リコになる一方。
毎月1日・15日更新
  マンハッタンから約15分という場所にありながら
"ふらりと出掛けたい時に遠出=マンハッタンに出るのは面倒!"
とばかりにアストリアという独自のコミュニティを築き、
この場所を愛し、ここでの生活を楽しむ人々。
  そんな都会の手前で一歩とどまるゆるみっぱなしの空気を
是非みなさんにお届けできれば。
2005/08/15 UPDATED
第30回 『アストリア・ヘルゲートストーリー』

ニューヨークの経済と発展の歴史を紐解く時に欠かせないのが
マンハッタンを囲む橋の存在。

橋の建設技術が進んでいなかった以前は
全ての輸送を汽船でまかなっていた為に、人々の往来もスムーズではなく
ホテルの連立などによってどんどん都市化してゆくマンハッタンンを尻目に、
クイーンズとブルックリンは、マンハッタン経済を支える物資を供給する
農村が点在する集落で留まるしかなかったのが事実。

しかしながら、ウィリアムズバーグ橋、ブルックリン橋、クイーンズボロ橋などの
建設によって、交通の便が良くなった事に伴い
ブルックリン、クイーンズがそれぞれの特色を備えつつ
都市として発展を遂げ、現在に至るわけです。

そんなニューヨーク発展の歴史を語る上で欠かせない橋たち。
そして、クイーンズボロ橋、ヘルゲート橋、トライボロ橋の3つの橋を
軸に発展を遂げてきたアストリア。
今回は、そのうちの1つ。ヘルゲート橋にまつわる歴史について。

ヘルゲートに関する歴史についての詳細を語る前にはっきりしておきたいのが
日本語に訳すなら「地獄門」というなんとも恐ろしい響きの名前とその由来に関して。

元々はアメリカン・インディアンの土地を買い取った
オランダ人入植者によって開発が始まったニューヨーク。

まだ完全なる未開の土地だった為、鬱蒼と生い茂る高木と岩山に囲まれたアストリアの道なき道を進み、その行き止まりの岩壁から現在のイーストリバーを発見したオランダ人探検家、アドリアン・ブロックが1614年に著書にしたためた
この川沿いを形容するオランダ語、「Hellegat」=輝ける海峡。

無数の海流が交差し、水流がぶつかり合うその景観の美しさと同時に
まだ橋がなかった当時は船の沈没が相次ぐ危険な水流地点であった事から
初めは「East River Arch Bridge」の名で進められていた橋建設プロジェクトも、
元来呼ばれていた土地の名前、"Hellegat"が英語に転訛し、
地元住民から「Hell Gate」の愛称で呼ばれるようになった事から橋の正式名称に。

アメリカの軍隊によって岩山を砲撃・破壊するなど、
橋が建設される前から行なわれてきた様々な努力とその後の開発によって
一見、穏やかな雰囲気をたたえる現在のヘルゲート橋周辺ですが
やはり以前同様、天候によってその流れを大きく変える水流は健在。
イーストリバーはカヌーを楽しむ名所として有名ですが、
ヘルゲートの辺りををカヤッキングで通過する場合は要注意です。

ヘルゲート・ブリッジ Hell Gate Bridge
■Hell Gate Bridge
in Astoria Park on Shore Blvd.
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