マンハッタンの至る所で見られる野口イサム氏の作品だけど
これからの季節に彼の作品に触れるとしたら
イーストリバーの風が吹き抜ける、野口美術館がおすすめ。
2年半に及ぶ改装工事の前は野口イサム庭園美術館の名で
公開されていただけあって、
美術館と呼ぶよりは、日本庭園を訪れるような
私達日本人にとっては嬉しい安堵感。
改装工事が行なわれる前は、廃工場をそのまま活かした作りと
なっていたんだけど、現在は赤レンガ造りの建物に変身。
ぐっとモダンな雰囲気になりました。
野口イサム氏は戦前に日本人の父とアメリカ人の母の間に生まれ、
当時は、まだ「ハーフの子」に対して理解の浅かった世間の目に
傷付く事も多く、自分のアイデンティティの模索が作品作りを
始めた切っ掛けになったとも言われているように、
彼の作品には和と洋が融合されたなんとも言えない不思議な魅力が。
彫刻、立体作品、公園設計など、彼が手掛けた作品はとても幅広いのですが、
私が特に気に入っているのは日本のボンボリをモチーフとしたアカリ作品。
ベースは和であるものの、視点は完全に洋サイド。
彼の感覚は、生活スタイルが欧米化してゆく日本を先駆けていたという事が
如実に表われているテーマでも。
館内は特別作品を除いては、フラッシュ不使用で写真撮影が
許可されているのですが、
野口美術館は写真におさめる記念的な場所と言うより
「全身を使って体感する」という言葉がしっくりくるような。
駅からは少し遠いので、暖かい日はお水を片手に
お散歩気分で出掛けるのが○です。
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